家の外にいる時にPCの電源をつける必要に迫られる時が
極稀にあると思います。
WOL(Wake On Lan)を使うことでPCを起動することが出来るため、
リモートでログインしたい場合やサーバーにアクセスしたい場合に重宝します。
WOLを実現するには起動するPCに一定の条件があります。
条件については以前書いた記事を参照してください。
これの条件を満たしているのであれば後は簡単です。
LANであればWOLのアプリケーションを使ってすぐに起動することができます。
最低限起動するPCのMACアドレス、IPアドレスがあれば問題ないです。
これで起動できないのであればPCが対応していないか、
PCの設定が間違っていると考えられます。
外部から起動したい場合はルーターの設定をするだけです。
ブラウザからルーターにアクセスします。
基本的には192.168.1.1ですが、メーカーや各自設定している場合は
異なる場合があります。
ここからはKDDIのAterm BL190HWを例にして説明します。
詳細設定->ポートマッピング設定から追加をクリックします。
すると以下のような画面になりますので、
画面の内容のように設定してください。
起動するPCのIPアドレス(例として192.168.1.2のPCとします)を入力
プロトコルをUDPに設定
ポート番号は他のサービスがつかっている場合があり競合を防ぐために49152番以降がいいと思います。例として60000番を設定します。
優先度は他に設定されていないのであれば1を入力
設定->保存で完了です。
他のルーターも基本的には同じように設定できるはずです。
後は外部のPCから起動させればOKです。
WiMAXやEMOBILEなどのモバイルルーターがあれば簡単に出来ますが、
家庭環境で外部から試すのは難しいのであれば、
スマートフォンからでも可能です。
私はandroidでは 「WoL Wake On Lan Wan」
iPhone(iPod Touch)では「Wake up Lite」というアプリを使えば
起動確認できます。
WoL Wake On Lan Wanの設定例です。
NAME:好きな名前
MAC:起動するPCのMACアドレス
IP or Domain:自宅のネットワークのグローバルIPアドレス
(固定IPでない場合はダイナミックDNSに登録してドメインを取得してください)
Port:ルータに設定したポート番号(例だと60000)
Send as Broadcast:チェックを入れる
Subnet:分からなければ255.255.255.255で問題ないです。
SendMultiple:チェックを入れる
Packet Count:5(デフォ)
Interval:1(デフォ)
これだけで起動はできるはずです。
iPhoneのWake up Liteもそんなに違いはないです。
Packet CountやIntervalがなかったり、設定自体はこっちのほうが簡単です。
起動するたびに設定がなくなっているのでめったに使いません。
アップデートや有料版では改善されているので今はわかりません。
とりあえず、設定はこれで終わりです。
人によってルーターやPCが異なるので確かな事は言えませんが、
基本的には大きな違いはないので頑張って設定してみてください。